ホルモン療法

ホルモン療法の対象となる症状

下記症状が該当される方はホルモン療法を推奨致します。
・難治性の大人ニキビ
・皮脂分泌過多

 

ホルモン療法とは

 ニキビの増悪因子として取り上げられているのが、アンドロゲンという男性ホルモンの増加です。思春期の男性にニキビがひどく出るのはこのホルモンの働きのためです。女性でもアンドロゲンは産生されていますが、難治性の大人ニキビを繰り返す方では特に増加している傾向があり、アンドロゲンを抑える治療が非常に効果的です。ホルモン療法ではアンドロゲンを抑えるスピロノラクトンとホルモンバランスを整える低容量ピルを内服する治療です。35歳以下の女性のみの適応となります。

 

スピロノラクトン

もともとは高血圧の治療に用いられる利尿剤の1種ですが、男性ホルモンのアンドロゲンを抑える働きもあり、難治性の大人ニキビを改善させます。合併症として生理が止まってしまうことがありますので、基本的には低容量ピル(マーベロン)を併用します。

 

スピロノラクトンが適応される方

・成人女性(大人ニキビ)

・弱いかあるいは中程度の多毛を伴う方

・他の治療法で適切な治療効果が得られない方

・成人期に始まったか、悪化した方

・顔面の皮脂が多い方

・あごひげの領域に限定した赤いニキビのある方

・胸や背中など広範囲にわたるニキビのある方

・月経不順のある方

 

スピロノラクトンを内服できない方

・過去にスピロノラクトンで問題のあった方

・無尿または急性腎不全の方

・高カリウム血症の方

・アジソン病の方

・プログラフ、オペプリム、セララを投与されている方

・心疾患や動脈硬化症のある方

・腎障害のある方

・減塩療法をされている方

・肝障害、肝腫瘍のある方

・妊娠・授乳中の方

 

マーベロン(低容量ピル)

 女性の卵巣で作られる卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が少量ずつ含まれる錠剤です。この2つのホルモンを摂取することで脳が「ホルモンが分泌されている」と勘違いしが脳下垂体から卵胞を成熟させるホルモンの分泌が抑えられます。

 そのため、排卵が止まり避妊が可能になる仕組みなので、毎月生理を止めるわけではありません。排卵が止まるといっても服用している間だけで、服用を中止すれば3~4ヶ月で排卵が再開します。卵巣や卵の性質には影響を及ぼしません。

 

避妊以外のメリット

 低容量ピルはほぼ100%避妊効果を発揮する薬ですが、それ以外にも副効果がたくさんあります。たとえば、生理痛の軽減、月経量の減少(子宮内膜があまり厚くならないうちに月経が起こる→子宮内膜症を予防)、生理不順の改善、PMS(月経前症候群)の緩和・・・など、働く女性にとって、仕事の妨げになりかねない辛い症状が改善されるのです。

 また、ホルモンバランスが整うことで、生理前にニキビができたり肌荒れが起こる・・・という悩みもなくなります。排卵を抑えることで卵巣を良好な状態に保ち、卵巣がんや良性卵巣腫瘍などにかかるリスクが低下するのも特徴です。これらの副効果は社団法人日本産婦人科学会のピルガイドラインにも明記されています。

 

ピルのデメリット

 「太る」「副作用が怖い」などの先入観から敬遠されがちですが、平成11年より日本で認可されている低用量ピルはホルモン量が低めに抑えられているため副作用の発生もかなり低くなっています。欧米では女性の意思で避妊をコントロールできる避妊法として広く認知されています。

 また、体がなれるまではめまい、むくみ、吐き気などの症状がでる場合があり、また、血栓症のリスクが高まります。(通常の2倍。妊娠中は20倍)そのため、当院では定期的に血液検査を行い、安心して服用できるようサポートしています。

 

 

治療の効果

 ニキビの治療は基本的に保険診療内で行いますが、なかには非常に抵抗性で治りにくい症例もあります。特に成人期以降悪化する顎周りの赤い大きなニキビ、胸や背中など広範囲にわたるニキビなどではホルモン療法がとても効果的です。皮脂分泌を抑える効果も期待できるため脂性で毛穴の開大が気になる方にもお勧めです。ホルモンバランスを整えるため月経不順の改善も期待できます。

 

症例写真

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【症例写真に関して】
※個人の肌質により治療結果は異なります
※治療内容はホルモン療法によるニキビ治療です
※料金は下記料金項目をご参照下さい

 

治療の流れ

 カウンセリング後、適応がある場合はまず採血を行います。採血結果を確認してから内服治療を始めます。その後は月1回の受診および定期的な採血が必要に成ります。

 

金額

 初診料 3,000円(税別)

 再診料 1,000円(税別)

 検査代 5,500円(税別)(初診時、1ヶ月目、その後35歳未満では半年に一度、35歳以上では3ヶ月に1度)

 

スピロノラクトン

 1錠(25mg) 50円(税別)

 1日50mg  月2,800円(税別)

 1日100mg 月5,600円(税別)

 1日150mg 月8,400円(税別)

 1日200mg 月11,200円(税別)

 

マーベロン28(低容量ピル)

 月3,000円(税別)

 

※上記に調剤料500円(税別)が加算されます。

 

 

治療期間

 1~3ヶ月でニキビ、皮脂分泌の減少が実感できるようになります。スピロノラクトンの量はニキビの新生状態によって適宜増量し、落ち着いてきたら減量し維持量で継続治療を行います。完全にやめてしまうと再燃することが多いので妊娠を希望されるようになるまでは続けることが多くなっています。

 

注意点

 各薬剤には以下の副作用が起こることがあります。これらは大変稀なもので当院で経験したことはありませんが、起こりうる可能性はありますので何か異常を感じることがありましたらすぐにご連絡下さい。

 

スピロノラクトンの副作用

一般的な副作用

・薬疹(内服開始から2週以内に出現しやすいので、この間は体を観察しましょう)

・乳房痛

・低血圧

・頻尿(通常は尿量、尿にいく回数とも増えないことがほとんどです)

・生理不順(基本的にはピルを併用していきます)

まれに見られる重大な副作用

・電解質異常(高カリウム血症など)→胸痛、全身倦怠感、吐き気など

・急性腎不全→尿量減少、むくみなど

 

※ 不整脈、動機、胸痛、全身倦怠感、脱力感、尿量減少、手足や顔のむくみ、頭痛などの症状が出現したら使用を中止し、受診してください。

※ 内服開始後、10~15日目頃から全身に赤い斑点が出現することがあります。薬疹(薬のアレルギー)ですので、ただちに内服を中止して受診してください。

 

ピルの副作用

一般的な副作用

 ・飲み始めの時期には吐き気や頭痛、だるさ、むくみなどのつわりによく似た症状がよく見られます。早くて2~3日、長くても1ヶ月程度で気にならなくなります。

 

まれに見られる重大な副作用

 ・血栓症(ふくらはぎの痛み・むくみ、手足のしびれ、するどい胸痛、突然の息切れ、押しつぶされるような胸の痛み、激しい頭痛、めまい、失神、目のかすみ、舌のもつれなど)

 ・子宮頸がん

 ・乳がん

 

  • ふくらはぎの痛み・むくみ、鋭い胸痛、激しい頭痛、手足のしびれ、血圧上昇などの症状が出現したら、ただちに内服を中止し、受診してください。

 

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